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特集 サルコペニア・フレイルに備える
II. 各論
6．肝移植におけるサルコペニアの影響とその対策
Significance and intervention for sarcopenia in liver transplantation
海道 利実
1
T. Kaido
1
1聖路加国際病院消化器一般外科
キーワード：
肝移植
,
サルコペニア
,
体組成
,
運動栄養療法
Keyword:
肝移植
,
サルコペニア
,
体組成
,
運動栄養療法
pp.359-366
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_359
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肝移植患者は，浮腫や腹水による活動性の低下に加え，低栄養かつ肝不全状態など二次性サルコペニアを有することが多く，サルコペニアは重要な意義を有する．われわれは肝移植術前サルコペニアや筋肉量や質，内臓脂肪などの体組成異常が予後不良因子であることを明らかにし，周術期運動栄養介入により予後が向上することをはじめて報告した．したがって，通常の術前評価に加え体組成評価を行い，サルコペニア評価や栄養評価に基づく周術期運動栄養介入が手術成績向上のブレークスルーになるであろう．
© Nankodo Co., Ltd., 2025
