特集 IBD診療―ますます増えた薬剤の選択とさらなる進化の展望
1.治療薬の使い分けの総論と各論(2)治療選択におけるShared Decision Making
石川 ひろの
1
1帝京大学大学院公衆衛生学研究科
キーワード:
シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)
,
患者中心的アプローチ
,
協働
,
意思決定ガイド
Keyword:
シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)
,
患者中心的アプローチ
,
協働
,
意思決定ガイド
pp.127-133
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002924
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炎症性腸疾患(IBD)の治療においては,多様な患者の価値観や期待を共有しながら,変化する病態に合わせ,多くの選択肢のなかから治療を選択していく必要がある.このため,近年,患者の想いを共有しながら治療を進めるための有効なプロセスとして,シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)が注目されている.SDMとは,「医療者と患者・家族が,科学的根拠(エビデンス)に加え,選択肢,ベネフィットとリスク・害,患者の価値観や希望・状況などを共有し,一緒に健康に関わる意思決定に参加するプロセス」とされる.本稿ではSDMについて概説し,実践に役立つスキルを紹介する.
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