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巻頭トピックス
末期腎不全におけるshared decision making(SDM)
丸山 高史
1
,
阿部 雅紀
1
1日本大学腎臓高血圧内分泌内科
キーワード:
共同意思決定
,
SDM
,
腎代替療法
,
末期腎不全
Keyword:
共同意思決定
,
SDM
,
腎代替療法
,
末期腎不全
pp.371-373
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_371
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Summary
・shared decision making(SDM)とは医学的な情報や最善のエビデンスと,患者の生活背景や価値観など,医療者と患者が双方の情報を共有しながら,一緒に意思を決定していくプロセス(共同意思決定)である.
・腎代替療法には血液透析,腹膜透析,腎移植の3種類がある.腎代替療法を選択する際に,SDMは有効な手段である.
・SDMにより,患者の主体的参加,治療遵守度向上,患者満足度向上,診療の質の改善,医療費軽減も期待できる.
・末期腎不全患者では腎代替療法を継続する必要があるため,治療法を決定し,開始した後でも患者の希望に変化がないか,患者の望んだ治療となっているかどうかを評価することが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020