特集 消化管狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術
9.小腸疾患に対するEBD
大和田 潤
1
,
矢野 智則
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
小腸内視鏡
,
バルーン内視鏡
,
小腸狭窄
,
バルーン拡張術
Keyword:
小腸内視鏡
,
バルーン内視鏡
,
小腸狭窄
,
バルーン拡張術
pp.547-552
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002601
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小腸疾患における内視鏡的バルーン拡張術(EBD)は,小腸狭窄をきたす疾患として頻度の高いクローン病に多く行われているが,その他の疾患でも適応になることがある.EBDは,外科的治療と比較しても,有効性,安全性に引けを取らない優れた治療法である.小腸狭窄を有し,有症状である場合,あるいは無症状であっても画像所見で高度の小腸狭窄を有する場合には,小腸内視鏡による精査を行い,小腸疾患の鑑別,EBDの適応を検討する.狭窄部に深い潰瘍を伴う場合,膿瘍や瘻孔を伴う場合,癒着を伴う強い屈曲を伴う場合,悪性腫瘍による場合では,EBDによる治療ではなく,外科的治療が考慮される.
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