特集 消化管狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術
8.上部消化管の良性疾患瘢痕狭窄に対するEBD
吉田 詠里加
1
,
五味 邦代
1
,
東畑 美幸子
1
,
山本 頼正
2
,
長濱 正亞
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
2日立造船健康保険組合因島総合病院
キーワード:
上部消化管良性瘢痕狭窄
Keyword:
上部消化管良性瘢痕狭窄
pp.541-546
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002600
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上部消化管の良性疾患瘢痕狭窄に対し内視鏡的バルーン拡張術(EBD)は良い適応と考えられるが,狭窄の原因は逆流性食道炎,腐食性食道炎,胃十二指腸潰瘍などさまざまである.狭窄部および肛門側の状態によりEBD施行の方法を選択する必要があるため,事前に狭窄部および肛門側の情報を十分に得ることが重要である.経鼻用細径スコープが通過する狭窄では,透視は不要であり内視鏡室で,初回は8~10 mmバルーンを選択し,経鼻用細径スコープが通過しない狭窄では透視併用で内視鏡下でガイドワイヤを留置し,初回は6~8 mmバルーンを選択することで安全にEBDが実施可能である.
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