特集 あなたの知らないIBD診療の世界
3.合併症と内視鏡・外科的アプローチ(5)クローン病肛門病変への対処法
葛岡 健太郎
1,2
,
寺田 俊明
2
1赤羽胃腸肛門クリニック
2寺田病院
キーワード:
クローン病
,
肛門病変
,
肛門科連携
Keyword:
クローン病
,
肛門病変
,
肛門科連携
pp.460-465
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002577
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クローン病(CD)では肛門病変が高率に出現し,腸病変に先行して発症することもあり,CDの診療を主として担う多くの消化器内科医が遭遇する疾患である.肛門鏡などの特殊な器械を日常診察に用いなくても丁寧な肛門部の視診および指診にて肛門病変を発見することが可能で,CDの診断のきっかけを得ることもできる.CDを疑った場合は腸病変の検索と同時に肛門部の診察を行い,早期発見と治療に努めることが重要である.肛門周囲膿瘍や痔瘻の存在が疑われるときには肛門科との連携をとることが望ましい.
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