Japanese
English
症例報告
肛門部に結節性病変を認めたクローン病
Nodular anal lesions of Crohn's disease
福田 正之
1
,
狩野 葉子
1
,
塩原 哲夫
1
,
長島 正治
1
Masayuki FUKUDA
1
,
Yoko KANO
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
,
Masaji NAGASHIMA
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
クローン病
,
肛門部結節性病変
,
非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
Keyword:
クローン病
,
肛門部結節性病変
,
非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
pp.993-995
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901343
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肛門部に結節性病変を認めたクローン病の1例を報告した.患者は大腸クローン病の診断にて当院内科で精査加療中,肛門周囲に米粒大ないし小指頭大の結節性病変と瘻孔を指摘され当科を受診した.結節の組織所見では,真皮に巨細胞を混じる非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた.この病変はサラゾピリン内服にて腹部症状の改善とともに軽快した.クローン病の紅斑病変は初期症状として気づかれることが多く,その活動性を反映する点で重要な所見と思われるが,皮膚科領域ではほとんど記載がないので報告した.
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