特集 膵癌の早期診断 ―診療ガイドラインの改訂を踏まえて
5.Stage 0,ⅠA膵癌の診断と治療(3)EUSの有用性
吉田 晃浩
1
,
鎌田 研
1
,
三長 孝輔
1
,
山雄 健太郎
2
,
竹中 完
1
,
工藤 正俊
1
1近畿大学医学部消化器内科学
2名古屋大学光学医療診療部
キーワード:
超音波内視鏡検査
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
,
膵上皮内癌
,
膵癌
Keyword:
超音波内視鏡検査
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
,
膵上皮内癌
,
膵癌
pp.178-182
発行日 2023年1月20日
Published Date 2023/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002511
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Stage 0,ⅠA(腫瘍径20 mm以下)膵癌の診断において,空間分解能に優れる超音波内視鏡(EUS)は膵癌の直接あるいは間接所見の検出に有用である.また,コンベックス型EUSを用いることで病理診断を目的としたEUS下穿刺吸引法(EUS-FNA)も実施可能である.EUSは膵癌診療において,診断や治療方針決定のためには欠かせない検査法といえる.近年,膵癌診断において,造影ハーモニックEUSの有用性が報告されている.EUSとそれに続くEUS-FNAや造影ハーモニックEUS等を駆使してもStage 0,ⅠA膵癌の診断には苦慮することが多く,内視鏡的逆行性胆管膵管造影をはじめとするその他の画像診断を併用し,総合的な診断を行うことが望ましいと考えられる.
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