特集 膵癌の早期診断 ―診療ガイドラインの改訂を踏まえて
5.Stage 0,ⅠA膵癌の診断と治療(2)USの役割
高山 敬子
1
,
田中 マリ子
1
,
本田 五郎
2
,
森下 慶一
3
,
伊藤 泰斗
4
,
古川 徹
4
1東京女子医科大学消化器内科
2東京女子医科大学消化器・一般外科
3八王子消化器病院
4東北大学大学院医学系研究科病態病理学分野
キーワード:
膵癌
,
超音波
,
早期診断
Keyword:
膵癌
,
超音波
,
早期診断
pp.171-177
発行日 2023年1月20日
Published Date 2023/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002510
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膵癌の早期診断におけるUSの役割について解説する.膵癌の早期診断において,膵管拡張・膵管狭窄といった間接所見や膵腫瘍の描出が重要であるが,腹部USはこれらの所見を,検診あるいは他疾患のスクリーニングとして施行した際に拾い上げることで,膵癌の発見契機となりうる検査である.体位や検査法を工夫することで描出能を向上させることができる.腹部USを行い膵癌が疑われる患者を拾い上げることで,膵癌を早期に診断し予後を改善できる可能性がある.
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