特集 外来で行う消化器がん薬物療法のコツ ― 専門医からのアドバイス
1.がん診療におけるがん薬物療法の位置づけ(5)膵臓がん
奥坂 拓志
1
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
キーワード:
術前補助療法
,
術後補助療法
,
多剤併用療法
,
分子標的治療
,
免疫療法
Keyword:
術前補助療法
,
術後補助療法
,
多剤併用療法
,
分子標的治療
,
免疫療法
pp.1425-1430
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002387
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膵がんはわが国のがん死亡数の第4位を占め,患者の予後は最も不良ながん種であるが,1997年にゲムシタビン(GEM)が登場して以来,膵がんに対する治療は着実な進歩を遂げている.切除可能例には術前,術後の補助療法が標準治療として導入され,切除不能例には多剤併用療法が第一選択治療として繁用されており,長期予後が改善されつつある.遺伝子変異に基づく分子標的治療や免疫療法の開発が続けられており,膵がん患者のさらなる予後改善が期待されている.
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