特集 胆道・膵疾患を診る―早期診断・早期治療のために
Overview
膵がん・胆道がん治療update
尾阪 将人
1
1がん研有明病院 肝・胆・膵内科
キーワード:
膵がん
,
胆道がん
,
化学療法
,
分子標的治療
,
免疫療法
Keyword:
膵がん
,
胆道がん
,
化学療法
,
分子標的治療
,
免疫療法
pp.5-12
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_5
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Summary
▪膵がんでは周術期治療の治療成績についての報告が多くなされている.切除不能膵がんに対する治療については,FOLFIRINOXやgemcitabine+nab-paclitaxel併用療法以降これらを上回る治療の開発には至っていない.
▪膵がん治療成績は十分とはいえず,分子標的治療薬などの新規薬剤への期待が高い分野であり,さまざまな薬剤の治験が行われている.
▪胆道がんでは,術後補助化学療法のエビデンスが創出された.切除不能胆道がんでは,標的分子が同定され対応する分子標的治療薬の開発が進んでいる.また,従来の化学療法への免疫療法の上乗せ効果も証明された.
© Nankodo Co., Ltd., 2022