特集 胆道ドレナージのすべて―適応・方法
1.総論(1)胆道ドレナージの必要な病態とドレナージ法の選択
潟沼 朗生
1
,
濱 憲輝
1
,
安藤 遼
1
,
中村 里紗
1
,
岩野 光佑
1
,
豊永 啓翔
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
急性胆管炎
,
急性胆囊炎
,
閉塞性黄疸
,
内視鏡的ドレナージ(ERCP)
Keyword:
急性胆管炎
,
急性胆囊炎
,
閉塞性黄疸
,
内視鏡的ドレナージ(ERCP)
pp.1273-1280
発行日 2022年8月20日
Published Date 2022/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002353
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性胆道炎は胆道に生じる炎症で胆汁のうっ滞により,敗血症などの重篤な症状をきたす.このため適切なドレナージ手技が不可欠である.急性胆道炎は急性胆道炎と急性胆囊炎があり,両者が合併することもある.急性胆道炎に対しては診療ガイドラインが発表されており,最新の知見によるエビデンスに基づき改訂されている.ドレナージ手技は外科的,経皮的,内視鏡的なドレナージがあるが近年は内視鏡的なドレナージが多く施行されている.さらに,内視鏡的なドレナージは従来行われてきたERCPによるドレナージに加えて,EUSガイド下のドレナージが報告され新たなドレナージルートとして注目されている.近年は内視鏡的なドレナージが多く選択されているが,急性胆道炎の病態や患者の状況によって適切なドレナージルートを選択すべきである.
Copyright © 2022, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.