特集 緊急内視鏡の適応と実際
9 .胆道
幡丸 景一
1
,
川路 祐輝
1
,
奴田 絢也
1
,
田村 崇
1
,
糸永 昌弘
1
,
北野 雅之
1
1和歌山県立医科大学第2 内科
キーワード:
急性胆管炎
,
急性胆囊炎
,
緊急ドレナージ治療
,
内視鏡的ドレナージ
Keyword:
急性胆管炎
,
急性胆囊炎
,
緊急ドレナージ治療
,
内視鏡的ドレナージ
pp.535-544
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000321
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性胆道炎(急性胆管炎,急性胆囊炎)における緊急ドレナージ治療としては,侵襲性の低さから内視鏡的ドレナージ術が重要な位置づけとなってきている.治療のタイミング,ドレナージ方法に関しては「急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2013」を参考にすべきであるが,患者背景や施設が得意とするドレナージ法を考えたうえで治療を選択することも重要である.なかでもこれまでは内視鏡的胆管ドレナージ術が困難であった術後再建腸管症例やERCP 不成功症例などでは,内視鏡機器の開発に伴い,小腸内視鏡やEUS を用いてのドレナージ術が可能となり,また急性胆囊炎においてもEUS ガイド下ドレナージ術が新たな治療法として展開されてきている.今後このような治療法が標準化されることで,さらなる内視鏡治療が発展することが期待される.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.