特集 ウイルス肝炎制御時代の肝発癌
5.非B非C型肝癌発生をどう考えるか
中塚 拓馬
1
,
建石 良介
1
1東京大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
肥満
,
糖尿病
,
脂肪肝
,
代謝関連肝癌
,
MAFLD
Keyword:
肥満
,
糖尿病
,
脂肪肝
,
代謝関連肝癌
,
MAFLD
pp.933-939
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002273
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B型肝炎ウイルスおよびC型肝炎ウイルスに対する抗ウイルス療法の進歩に伴い,近年非B非C型肝癌が増加傾向にある.その背景として,肥満人口の増加やそれに伴う2型糖尿病,脂肪肝の増加などの複合的な関連が考えられる.すなわち,非B非C型肝癌は全身および肝代謝異常との関連が深い,“代謝関連肝癌”が主体と考えられる.発癌メカニズムや臨床的特徴など従来のウイルス性肝癌とは大きく異なるため,サーベイランス法や治療法など新たな対策が必要である.本稿では非B非C型肝癌についての現在の知見を整理し,どのように理解すべきかを考える.
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