特集 非B非C型肝癌を繙く
6.非B非C型肝癌の治療(2)穿刺局所療法
南 康範
1
,
工藤 正俊
1
1近畿大学医学部消化器内科
キーワード:
ラジオ波焼灼療法(RFA)
,
マイクロ波焼灼療法(MWA)
Keyword:
ラジオ波焼灼療法(RFA)
,
マイクロ波焼灼療法(MWA)
pp.299-303
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002121
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穿刺局所療法においても遭遇することの多くなっている非B非C型肝癌であるが,その患者像は画一的ではなくさまざまな背景(脂肪肝もしくは肝硬変を伴う・伴わない)が存在する.つまり,おもにエコーガイド下で実施される穿刺局所療法であるために,背景肝の状況は超音波の腫瘍描出に大きな影響を及ぼすことを留意しなければならない.腫瘍描出が不良な条件下では性急に穿刺局所療法を実施するのではなく,fusion imagingや造影エコーを併用することで病変部位の確信度を高めることが重要である.また,穿刺局所療法後には患者それぞれの根治度と背景の肝硬変を各々評価し,適切な患者管理を行うことが大切である.
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