特集 ウイルス肝炎制御時代の肝発癌
4.NAFLD/NASHにおける肝癌発生の現状とリスク因子
徳重 克年
1
1東京女子医科大学消化器内科
キーワード:
NAFLD
,
肝線維化
,
肝癌
Keyword:
NAFLD
,
肝線維化
,
肝癌
pp.927-932
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002272
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NAFLD由来の肝癌は,非ウイルス性肝癌の約2~3割を占めると推定され,今後さらに増加が危惧される.肝発癌率はNAFLD全体で約0.4%/10年ときわめて低率で,線維化が進行すると発癌率は上昇する.今後10年間で約9万人が脂肪肝からの肝癌の発生が想定されている.肝癌のリスク因子としては,高齢・男性・高度肝線維化・酸化ストレス・糖尿病・軽度飲酒が報告されている.肝硬変および線維化進行例では,定期的な画像検査によるHCCスクリーニングが推奨される.
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