特集 Common disease となった潰瘍性大腸炎の現状と診療のコツ
3 .潰瘍性大腸炎診断のコツ
清水 誠治
1
,
富岡 秀夫
1
1大阪鉄道病院消化器内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡
,
生検
,
鑑別診断
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡
,
生検
,
鑑別診断
pp.751-756
発行日 2022年6月20日
Published Date 2022/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002235
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潰瘍性大腸炎は特発性の炎症性腸疾患であり,画像・生検組織で特徴的な所見はみられるが特異的な所見は存在しない.そのため類似する所見をきたすさまざまな疾患を除外する必要がある.おもに生検を併用した内視鏡で診断されるが,全大腸の観察は必須ではない.典型例では直腸から連続するびまん性炎症がみられるが,分節性あるいは非連続性の病変や,リンパ濾胞過形成が目立つ症例も存在する.診断に際しては,診断基準との整合性,除外すべき疾患を確実に鑑別できているかを意識しながら進めることが重要である.時には判断を保留して経時的に評価することも必要である.
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