Japanese
English
今月の主題 「胃と腸」式 読影問題集—考える画像診断が身につく
読影問題集
大腸 Case 3
Large Intestine Case 3
清水 誠治
1
Seiji Shimizu
1
1大阪鉄道病院消化器内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
クラミジア直腸炎
,
内視鏡
,
鑑別診断
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
クラミジア直腸炎
,
内視鏡
,
鑑別診断
pp.1220-1223
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202540
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臨床情報
23歳,女性.既往歴:2回の帝王切開.現病歴:1か月ほど前から軟便,粘血便が出現し,排便回数は徐々に増加して1日数行の下痢になった.また,時々腹痛も自覚するようになった.身体所見:身長151cm,体重50kg,体温37.2℃.腹部診察所見:異常なし.臨床検査成績:WBC 7,900/μl,RBC 494万/μl,Hb 13.1g/dl,Ht 40.5%,Plt 29.5万/μl,TP 7.7g/dl,Alb 4.3g/dl,肝腎機能・電解質:異常なし.CRP 1.23mg/dl,便細菌培養:病原菌(−),便中CDトキシン(−).内視鏡所見:前処置なしでS状結腸までの内視鏡検査を行ったところ,15cmまでの範囲に病変がみられた(Fig.1).生検病理組織学的所見:直腸粘膜生検では粘膜固有層全層に高度の形質細胞と好中球の浸潤がみられ,陰窩炎も散見された.上皮のびらんとともに腺管には軽度の配列異常がみられたが,杯細胞は保たれていた(Fig.2).
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