特集 Cold polypectomyの課題
3.大腸におけるcold polypectomy(1)微小病変の内視鏡診断―とくに微小癌の診断
河野 弘志
1
,
鶴田 修
1
,
上野 恵里奈
1
,
渡辺 大将
1
,
渡邉 優征
1
,
菅原 脩平
1
,
深水 航
1
,
柴田 翔
1
1聖マリア病院消化器内科
キーワード:
大腸微小癌
,
通常光観察
,
NBI
,
pit pattern
,
cold polypectomy
Keyword:
大腸微小癌
,
通常光観察
,
NBI
,
pit pattern
,
cold polypectomy
pp.29-35
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002056
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大腸微小病変では腺腫の頻度が高く,癌の頻度はきわめて低い.そのため,通常光内視鏡観察において異型度が高いと予想されるようなまれな病変を除いて拡大観察を行う必要性に乏しい.異型度が高いと予想される病変に対してはNBI拡大観察を行い,さらに異型度が高いまたは癌と診断されるような病変に対してはクリスタルバイオレットを撒布してpit patternの拡大観察を行うことが,診断確定の手助けになる.またいずれかの観察方法を用いて異型度の高い病変が疑われる場合にはcold snare polypectomyの手法ではなくEMRの手技を用いて病変の摘除を行うことが望ましいと考える.
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