Japanese
English
今月の主題 大腸小・微小病変に対するcold polypectomyの意義と課題
序説
cold polypectomyの意義と課題─内視鏡診断学の存亡をかけて
Introduction
山野 泰穂
1
Hiro-o Yamano
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
キーワード:
cold polypectomy
,
大腸小・微小病変
,
内視鏡診断
Keyword:
cold polypectomy
,
大腸小・微小病変
,
内視鏡診断
pp.1515-1516
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201209
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大腸癌の本邦における増加傾向は今もなお継続しており,2017年のがん統計予測では,死亡数では肺癌(78,000人)に次いで第2位(53,000人),罹患数では第1位(149,500人)と報告されているが1),その増加のスピードは肺癌を上回っている1).このような状況で癌を抑制するためには,発癌要因を排除する予防医学が求められており,既に肺癌では禁煙活動,胃癌ではHelicobacter pyloriに対する除菌治療が積極的に行われ,奏効している.
それに対して,大腸癌の発癌要因に関しては高脂肪高蛋白食の摂取,食物繊維摂取不足などが指摘されてきた経緯があったが,本邦における大腸癌の地域偏在2)をみると,決してこれらの要因だけでは説明がつかないため,その真偽のほどは定かではないと考えられる.
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