特集 胆管癌診療の現況
7.胆道鏡
羽場 真
1
,
原 和生
1
,
水野 伸匡
1
,
桑原 崇通
1
,
奥野 のぞみ
1
,
文原 大貴
1
,
柳井谷 駿史
1
,
石川 将
1
,
山田 真規
1
,
安田 司
1
1愛知県がんセンター消化器内科部
キーワード:
経口胆道鏡
,
胆管癌
,
表層進展
Keyword:
経口胆道鏡
,
胆管癌
,
表層進展
pp.1413-1419
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001969
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胆管癌の治療においては,術前の正確な進展度診断と,それに基づいた過不足のない手術による胆管切除断端陰性が,良好な予後に寄与する.胆管側方進展度の評価のために胆道鏡検査は欠かせないものとなってきている.胆道鏡検査は経皮経肝胆道鏡(PTCS)と経口胆道鏡(POCS)の二つの様式があるが,近年ではPOCSが主流である.胆道鏡診断においては,検査前の他の画像モダリティによる評価を基に設定される,切除予定術式を想定した検査が必要となる.そのためには胆管分離限界点と,進展形式の理解が重要である.胆道鏡診断は良好な診断能が報告されつつあり,今後の診断体系の確立が待たれる.
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