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特集 胆管癌の進展度診断
胆道造影と胆道鏡(経口胆道鏡)による中・下部胆管癌の進展度診断
Cholangiography and Peroral Choledochoscopy in the Diagnosis of the Tumor Expansion of Extrahepatic Bile Duct Carcinoma
露口 利夫
1
,
石井 良実
1
,
斉藤 雅彦
1
,
鈴木 秀明
1
,
服部 祐爾
1
,
土屋 正一
1
,
山口 武人
1
,
菊池 保治
2
,
篠崎 正美
2
,
税所 宏光
1
Toshio TSUYUGUCHI
1
,
Yoshimi ISHII
1
,
Masahiko SAITOH
1
,
Hideaki SUZUKI
1
,
Yoji HATTORI
1
,
Shouichi TSUCHIYA
1
,
Taketo YAMAGUCHI
1
,
Hiromitsu SAISYO
2
,
Yasuharu KIKUCHI
2
,
Masami SHINOZAKI
1
1千葉大学医学部第一内科
2沼津市立病院内科
1The First Department of Internal Medicine, Chiba University
2Department of Internal Medicine, Numazu City Hospital
キーワード:
中・下部胆管癌
,
経口胆道鏡
,
胆道造影
Keyword:
中・下部胆管癌
,
経口胆道鏡
,
胆道造影
pp.233-237
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900033
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中・下部胆管癌の進展度診断における胆道造影,経口胆道鏡(以下POCS)の有用性と問題点について述べた.最も多くみられる結節浸潤型胆管癌では適切な圧のもとに施行された胆道造影により胆管壁の硬化や不整像の有無で進展範囲を診断することが可能である.乳頭型胆管癌では広範な表層進展をきたすことがあるため,胆道造影のみでは診断が難しく,胆道鏡による観察を行う必要がある.POCSは癌の進展度診断だけでなく,胆管狭窄の良悪性の鑑別診断に対しても応用されている.特に,胆管拡張を伴わない無黄疸例では,その早期診断に有用である.経口胆道鏡下生検に制限があるなどの課題はあるが,今後の発展と普及が望まれる.
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