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特集 経口胆道鏡・膵管鏡を使い熟す!
[経口胆道鏡]
経口胆道鏡の応用手技
Advanced techniques with the use of peroral cholangioscopy
井上 匡央
1
,
北野 礼奈
1
,
北田 智也
1
,
二神 竣
1
,
矢野 雅人
1
,
伊藤 清顕
1
Tadahisa Inoue
1
,
Rena Kitano
1
,
Tomoya Kitada
1
,
Shun Futagami
1
,
Masato Yano
1
,
Kiyoaki Ito
1
1愛知医科大学肝胆膵内科
キーワード:
ガイドワイヤー選択
,
胆管ステント迷入
,
経口胆道鏡
Keyword:
ガイドワイヤー選択
,
胆管ステント迷入
,
経口胆道鏡
pp.929-933
発行日 2025年7月25日
Published Date 2025/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002143
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はじめに
胆道鏡は1970年代に開発が始まり,2000年代に電子スコープ化されたことによって,高画質での胆管内の画像診断が可能となった。2015年にはディスポーザブルタイプの電子スコープであるSpyGlassTM DS(Boston Scientific社)が登場し,鉗子チャンネル,吸引ポート,送水ポートが独立し,かつ4方向の先端アングル機能を備えたことから,格段に機能性・操作性が向上した。さらに,最近新型胆道鏡の発売が相次いでおり,さらなる操作性や画質解像度の向上が実現されている。胆道鏡は胆管腫瘍や胆管狭窄の直視下診断や胆管癌の表層進展度診断に特に有用性を発揮し,また病変を観察しながら直視下生検を行えることも大きな利点となる。一方でその優れた性能からは,さまざまな場面にも応用が可能であり,その例としてガイドワイヤーの選択的挿入や,胆管内に迷入したステントや胆管内異物の回収などがあげられる。

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