特集 内視鏡検査で胃癌見落としゼロを目指して
1 .総論(2)胃癌を見落とさないために c.内視鏡検査のポイント―画像強調観察を中心に
吉田 尚弘
1
,
土山 寿志
1
1石川県立中央病院消化器内科
キーワード:
画像強調観察
,
胃癌
,
スクリーニング
,
サーベイランス
Keyword:
画像強調観察
,
胃癌
,
スクリーニング
,
サーベイランス
pp.1270-1276
発行日 2021年8月20日
Published Date 2021/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001936
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内視鏡検査における胃癌の見逃しを減らすことは内視鏡医にとって解決すべき課題の一つである.近年,画像強調観察(image enhanced endoscopy;IEE)の発展は著しく,胃癌の発見への貢献が期待されている.IEEのなかで狭帯域光観察に分類されるNarrow Band Imaging (NBI),Blue Laser Imaging (BLI),Linked Color Imaging (LCI)は,ランダム化比較試験(RCT)によって標準検査である白色光観察に劣らない胃癌発見能力をもつことが示された.今後は胃癌の発見のためのIEE使用が標準的になっていくものと考えられる.
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