特集 内視鏡検査で胃癌見落としゼロを目指して
1 .総論(1)内視鏡検査で見落としやすい胃癌の特徴
入口 陽介
1
,
小田 丈二
1
,
冨野 泰弘
1
,
依光 展和
1
,
岸 大輔
1
,
山村 彰彦
2
1東京都がん検診センター消化器内科
2東京都がん検診センター検査科
キーワード:
胃癌
,
スクリーニング
,
偽陰性
,
検診
,
内視鏡検査
,
ヘリコバクターピロリ
Keyword:
胃癌
,
スクリーニング
,
偽陰性
,
検診
,
内視鏡検査
,
ヘリコバクターピロリ
pp.1239-1249
発行日 2021年8月20日
Published Date 2021/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001933
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内視鏡検査で見落としやすい胃癌の特徴として,A群:内視鏡観察が不良となりやすい部位の胃癌と,B群:内視鏡による拾い上げ診断が困難な胃癌の2群に分けて,原因と対策について解説した.A群は,① 空気量不足による胃体中部大彎のひだ間の胃癌,② 十分な近接観察を怠った噴門部小彎の胃癌,③ 接線方向で観察不良となりやすい胃体中部~胃角部後壁の胃癌,④ 蠕動や偽幽門輪のひだに隠れやすい前庭部の胃癌,B群は,① 逆流性食道炎を伴った食道胃接合部の胃癌,② 胃底腺型胃癌,③ 除菌後発見胃癌,④ Helicobacter pylori未感染胃の腺境界領域に発生した印環細胞胃癌である.
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