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特集 消化器内視鏡技術の進歩と展望
画像強調内視鏡
-――正確な内視鏡診断を目指して
Image-enhanced endoscopy
――Aiming for accurate endoscopic diagnosis
小野 尚子
1
Shoko ONO
1
1北海道大学病院光学医療診療部
キーワード:
上部消化管内視鏡検査
,
画像強調観察
,
狭帯域光観察
Keyword:
上部消化管内視鏡検査
,
画像強調観察
,
狭帯域光観察
pp.1051-1054
発行日 2022年6月11日
Published Date 2022/6/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu281111051
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従来の白色光観察に目的に応じた各種の画像強調観察を加えることで,より正確な内視鏡診断が得られる.近年,内視鏡画像のデジタル処理や内視鏡照明光の光学的変換を検査中のモード操作のみで瞬時に行い,多彩な強調画像が得られるようなった.光デジタル法の先がけである狭帯域光観察は日常診療では欠かせないツールとなり,狭帯域光で得られた拡大内視鏡所見は消化管の上皮性腫瘍の診断アルゴリズムを作りあげた.その後開発された新たな画像強調法は非拡大間観察が主体であり,初学者や専門医以外でも使用しやすい.従来から行われてきた色素散布による画像強調法にすべて取って代わるものではないが,簡便な侵襲の少ない方法で正確な内視鏡診断を行うことが求められている.
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