消化管がん検診・スクリーニングの手引き
Ⅵ 下部消化管の検診でしばしば遭遇する腫瘍性疾患 ❷ 側方発育型大腸腫瘍(LST-G/LST-NG)
坂口 賀基
1
,
辻 陽介
1
,
皆月 ちひろ
1
,
高橋 悠
1
,
山道 信毅
1
,
小池 和彦
1,2
1東京大学医学部附属病院消化器内科
2公立学校共済組合関東中央病院
キーワード:
側方発育型大腸腫瘍
,
発見率
,
形態分類
,
JNET分類
,
一括切除
Keyword:
側方発育型大腸腫瘍
,
発見率
,
形態分類
,
JNET分類
,
一括切除
pp.1029-1033
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001882
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
大腸側方発育型大腸腫瘍(laterally spreading tumor;LST)とは工藤らによって提唱された,10 mm以上の水平発育する大腸腫瘍群に対する呼称である.「大腸癌取扱い規約」で定義された肉眼形態分類ではないが,鑑別診断・深達度診断また治療方針の判断においても有用であり広く臨床応用されている.LSTの有病率は4~10%と大腸スクリーニングで高頻度に遭遇し,またLSTの30%以上が担癌病変であると報告されており,下部消化管の検診において無視できない存在である.本稿ではLSTの典型的内視鏡画像を示しながら,LSTの存在診断・鑑別診断・治療について概説する.
Copyright © 2021, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.