特集 上部消化管腫瘍における先進的内視鏡治療の進歩
2 .注目される内視鏡治療の実際(4)十二指腸腫瘍に対するCold snare polypectomy
諏訪 哲也
1
,
滝沢 耕平
1
,
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍
,
内視鏡的切除
,
cold snare polypectomy
,
cold polypectomy
Keyword:
十二指腸腫瘍
,
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍
,
内視鏡的切除
,
cold snare polypectomy
,
cold polypectomy
pp.54-60
発行日 2020年12月20日
Published Date 2020/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001639
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十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍(superficial non—ampullary duodenal epithelial tumors;SNADETs)を診療する機会が増えるにつれ,そのマネジメントはわれわれ内視鏡医にとって重要な問題となっている.十二指腸はその他の消化管領域とは異なり,内視鏡治療の偶発症リスクが高いことから,ESDは限られた施設で行われているのが現状である.より低侵襲な治療として,当院では2015年からおもに10 mm以下の腺腫に対してcold snare polypectomy (CSP)を導入している.当院単施設での経験では安全かつ有用な治療である可能性が示唆された.今後は多施設・長期での検証が必要である.
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