特集 Cold polypectomyの課題
3.大腸におけるcold polypectomy(9)Cold snare polypectomy後のサーベイランス
魚住 健志
1
,
高丸 博之
1
,
斎藤 豊
1
,
山田 真善
1
,
小林 望
1,2
,
松田 尚久
3
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院検診センター
3東邦大学医療センター大森病院消化器内科
キーワード:
Japan Polyp Study
,
サーベイランス
,
cold snare polypectomy
Keyword:
Japan Polyp Study
,
サーベイランス
,
cold snare polypectomy
pp.86-91
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002064
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大腸内視鏡治療後のサーベイランス期間については,米国Multi—Society Task Force(US—MSTF)およびEuropean Society of Gastrointestinal Endoscopy(ESGE)のガイドラインで,初回の大腸内視鏡検査における腺腫性病変の個数と最大径,病理組織診断により推奨すべきサーベイランス期間が定められている.しかしながら,本邦ではサーベイランスに関する指針はこれまで示されてこなかった.2020年に日本消化器内視鏡学会(JGES)から「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン」が作成され,初めてサーベイランス期間についての指針が示された.また,Japan Polyp Study Workgroupにより行われた多施設共同ランダム化比較試験の結果も報告され,サーベイランスに関するエビデンスを本邦から世界へ発信している.近年では10 mm未満の腺腫性病変に対する切除方法として,その簡便さや安全性の高さからcold snare polypectomy(CSP)が普及しているが,CSP後のサーベイランスについてはエビデンスが不足しているのが現状である.
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