特集 大腸ポリープ取り扱いのUp to Date
2 .6 mm~10 mm のポリープ(2)Cold snare polypectomy とhot snare polypectomy のメリット・デメリット
中田 昂
1
,
栗林 志行
2
,
關谷 真志
3
,
田中 寛人
3
,
下山 康之
2
,
浦岡 俊夫
1
1群馬大学大学院医学系研究科内科学講座消化器・肝臓内科学分野
2群馬大学医学部附属病院光学医療診療部
3群馬大学医学部附属病院消化器・肝臓内科
キーワード:
cold polypectomy
,
cold snare polypectomy( CSP)
,
hot snare polypectomy( HSP)
,
大腸ポリープ
Keyword:
cold polypectomy
,
cold snare polypectomy( CSP)
,
hot snare polypectomy( HSP)
,
大腸ポリープ
pp.1112-1119
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000878
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大腸腺腫に対する内視鏡的ポリペクトミーは,大腸癌の発生率,死亡率を低下させるうえで重要である.従来はおもにhot snare polypectomy(HSP)が行われてきたが,近年,高周波通電を用いないcold snare polypectomy(CSP)における偶発症リスクやコストの低さ,抗血栓薬内服中の患者に対しても偶発症リスクが増加しないなどの有用性が周知され,本邦でも普及しつつある.CSP は安全性や有用性の面から非常に優れた治療手技であるといえるが,その適応病変は限られており,適応外の病変にはこれまでと同様にHSP を行うことになる.6~10 mm の病変に対するCSP とHSP それぞれのメリット・デメリットを理解し,病変に応じて適切な治療手技を選択することが重要である.
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