特集 慢性膵炎―ガイドライン改訂に向けて
6.慢性膵炎の治療(3)仮性囊胞・胆管狭窄の内視鏡治療
岩井 知久
1
,
木田 光広
1
,
奥脇 興介
1
,
長谷川 力谷
1
,
渡辺 真郁
1
,
黒須 貴浩
1
,
小泉 和三郎
1
1北里大学医学部消化器内科学
キーワード:
膵仮性囊胞
,
経乳頭膵管ステント
,
超音波内視鏡ガイド下経
,
消化管的ドレナージ
,
良性胆管狭窄
Keyword:
膵仮性囊胞
,
経乳頭膵管ステント
,
超音波内視鏡ガイド下経
,
消化管的ドレナージ
,
良性胆管狭窄
pp.1369-1376
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001354
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慢性膵炎に伴う膵仮性囊胞に対する内視鏡治療には,経乳頭ステントや超音波内視鏡ガイド下経消化管的ドレナージ術がある.無症候性の膵仮性囊胞は経過観察すべきで,感染,出血,穿孔,閉塞などの合併症を生じた際にドレナージ治療の適応となる.また,良性胆管狭窄に対しては,複数本のプラスチックステントを定期交換しながら1 年間留置するのが標準的治療法であるが,金属ステントを6 カ月間留置することで同等以上の効果が得られる報告も増えている.長期間の治療期間を要することが多い慢性膵炎の合併症に対しては,各治療手技に精通し,患者の病態に応じた治療計画を立てることが求められる.
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