特集 ガイドラインに基づいた内視鏡診療
5 .「非静脈瘤性上部消化管出血における内視鏡診療ガイドライン」に基づいた臨床的対応
伊藤 大策
1
,
井口 幹崇
1
1和歌山県立医科大学消化器内科
キーワード:
上部消化管出血
,
出血性胃十二指腸潰瘍
,
出血性消化性潰瘍
,
内視鏡検査
,
内視鏡的止血術
Keyword:
上部消化管出血
,
出血性胃十二指腸潰瘍
,
出血性消化性潰瘍
,
内視鏡検査
,
内視鏡的止血術
pp.39-44
発行日 2019年12月20日
Published Date 2019/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001017
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非静脈瘤性上部消化管出血の主因は胃十二指腸潰瘍であり,Helicobacterpylori に起因するものが低下していくなか,超高齢社会の到来とともに,抗血栓薬の薬剤に起因するものが増加傾向にある.非静脈瘤性上部消化管出血に対しては内視鏡的止血が第一選択であり,さまざまな止血方法が存在し,適切に使用する必要がある.患者のリスク,重症度に合わせて状態を安定化させ,酸分泌抑制薬の投与が推奨される.ガイドラインに沿い,上部消化管出血の評価,初期治療を,消化性潰瘍とそれ以外に大別し,止血法の選択,止血後の管理について記載した.
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