特集 消化器症候への実践的アプローチ
消化管出血
吐血—上部消化管出血の診断と治療
小池 智幸
1
,
正宗 淳
1
1東北大学病院消化器内科
キーワード:
出血性ショック
,
出血性消化性潰瘍
,
食道胃静脈瘤破裂
,
緊急内視鏡
Keyword:
出血性ショック
,
出血性消化性潰瘍
,
食道胃静脈瘤破裂
,
緊急内視鏡
pp.2143-2147
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229876
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Point
◎吐血患者が来院した場合,まず全身状態を把握し,出血性ショック状態であれば速やかに補液を開始し,ショック状態からの離脱を目指す.
◎吐血の性状および既往歴と内服薬の情報を基に,出血の原因となりうる疾患と出血部位を推察する.
◎消化性潰瘍の既往,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の服用,空腹時痛などの自覚症状がある場合は出血性潰瘍を,肝疾患の既往がある場合は静脈瘤破裂を念頭に置く.
◎全身状態が安定したら緊急内視鏡検査を行う.
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