特集 消化管出血のマネジメントが変わっている? ―最新情報と診療の実際
1.総論(1)消化管出血の疫学,時代的変遷
壷井 章克
1
,
平田 一成
1
,
松原 由佳
1
,
隅岡 昭彦
1
,
卜部 祐司
2
,
岡 志郎
1
1広島大学病院消化器内科
2広島大学病院消化器内視鏡医学講座
キーワード:
上部消化管出血
,
大腸出血
,
小腸出血
,
原因不明の消化管出血
,
内視鏡的止血術
Keyword:
上部消化管出血
,
大腸出血
,
小腸出血
,
原因不明の消化管出血
,
内視鏡的止血術
pp.1351-1359
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002803
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消化管出血は吐血,血便,下血を契機に診断される救急疾患の代表的疾患の一つである.部位別に上部消化管出血,大腸出血,小腸出血に分けられるが,Helicobacter pylori除菌の普及に加えて,高齢者割合の増加によりその原因は従来より大きく変化してきている.消化管出血の診断・治療に関しては近年の内視鏡技術の発展により,内視鏡的な診断・治療が可能となった.内科医は消化管出血の原因および診断・治療のみならず外科的治療や血管内治療(interventional radiology)を行うべき症例についても熟知する必要がある.
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