特集 慢性胃炎を再考する
2 .H. pylori 陽性胃粘膜の臨床検査所見―内視鏡・X線・病理を含めて
川村 昌司
1
1仙台市立病院消化器内科
キーワード:
ヘリコバクター・ピロリ
,
胃炎
,
NBI
Keyword:
ヘリコバクター・ピロリ
,
胃炎
,
NBI
pp.1555-1562
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000984
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本邦では以前から慢性胃炎に関する多くの知見が報告され,近年これにHelicobacter pylori(H. pylori)胃炎の知見が加わり「胃炎の京都分類」が提唱された.本分類に記載されているH. pylori陽性所見を読み解くためには,組織学的変化を考える必要がある.炎症細胞浸潤は粘膜の微小血管に変化を及ぼし,腺萎縮・腸上皮化生がみられる部位では腺開口部の微細構造変化をきたす.さらに胃内の胃炎分布の差異を知ることによりH. pylori陽性胃粘膜の通常内視鏡・X線検査所見の理解が深まる.
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