ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎を診る、治す
H.pylori胃炎診療の実際 エキスパートからのアドバイス 小児に対するH.pylori感染診断と除菌治療
奥田 真珠美
1
,
大崎 慶子
,
立川 友博
,
前川 講平
,
福田 能啓
1兵庫医科大学 地域総合医療学
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃炎
,
胃鏡法
,
細菌抗体
,
多剤併用療法
,
Clarithromycin
,
小児保健医療サービス
,
除菌療法
,
クラリスロマイシン耐性
,
尿素呼気試験
Keyword:
Antibodies, Bacterial
,
Child Health Services
,
Drug Therapy, Combination
,
Gastroscopy
,
Gastritis
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Clarithromycin
pp.305-310
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014113367
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Helicobacter pylori(H.pylori)感染は小児において胃炎,胃・十二指腸潰瘍,鉄欠乏性貧血などの原因となり除菌治療が考慮される.感染診断は非侵襲的診断法が中心となるが,尿素呼気試験や便中抗原では薬物の影響を考慮する.抗体測定は影響を受けないが,年少児では感度が悪く,初感染や自然除菌など状況が変化する小児期にはリアルタイムの感染を反映しない場合がある.除菌治療に際しては小児ではクラリスロマイシン耐性率が40%以上と高く,内視鏡を施行した場合は薬剤感受性試験を行って抗菌薬を選択する.
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