ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎を診る、治す
H.pylori胃炎除菌による胃内環境への影響 除菌による内視鏡所見の変化
加藤 元嗣
1
,
小野 尚子
,
間部 克裕
,
吉田 武史
,
清水 勇一
,
坂本 直哉
,
中川 学
,
中川 宗一
1北海道大学病院 光学医療診療部
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃炎
,
胃鏡法
,
胃粘膜
,
抗細菌剤
,
多剤併用療法
,
除菌療法
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Drug Therapy, Combination
,
Gastroscopy
,
Gastritis
,
Gastric Mucosa
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
pp.329-336
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014113371
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H.pylori感染者全員が除菌治療を受けられるようになり,上部消化管内視鏡検査でH.pylori未感染者,H.pylori感染者,さらに除菌治療後のH.pylori既感染者の診断が必要になってきた.胃角部のRAC(regular arrangement of collecting venules)所見を認めなければ,H.pylori感染と診断できる.とくに除菌成功に伴う胃炎所見の変化は複雑であり,診断に難渋することが多い.多施設の前向き試験では,胃底腺粘膜の点状発赤の消失と平坦型びらんの出現が有意な除菌後変化であった.
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