特集 胃癌診療2019―現状と課題
3 .胃癌診断の現状と課題(3)胃がん検診の新展開
入口 陽介
1
,
小田 丈二
1
,
水谷 勝
1
,
冨野 泰弘
1
,
山里 哲郎
1
,
山村 彰彦
2
1東京都がん検診センター消化器内科
2東京都がん検診センター検査科
キーワード:
胃癌
,
検診
,
対策型がん検診
,
H. pylori
,
除菌
Keyword:
胃癌
,
検診
,
対策型がん検診
,
H. pylori
,
除菌
pp.1339-1345
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000937
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胃X 線検診に加えて,2015 年,胃内視鏡検診にも有効性が認められ導入が進んでいるが,対策型検診を受診する住民,提供する施設・自治体のいずれにとっても精度管理はきわめて重要な課題である.精度管理については,胃X 線検診では,新・胃X 検診撮影法(基準撮影法),読影補助,読影判定区分(カテゴリー)をもとに,胃がん検診専門技師制度,胃X 線検診施設評価が行われている.また内視鏡検診では,胃内視鏡検診運営委員会が,検査医の認定や読影委員会によるダブルチェック・画像点検を行い,研修会開催やデータベース作成などの検診運営の中心的役割を担っている.現在,H. pylori 感染も画像で診断するようになっているが,近い将来,マンパワーや予算から胃癌リスクを考慮した検診システムが必要となるだろう.
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