増刊号特集 前立腺疾患'96
前立腺癌
診断のための検査と評価
CT,MRI診断
津ケ谷 正行
1
,
加藤 誠
1
,
丸山 哲史
1
,
郡 健二郎
2
Masayuki Tsugaya
1
1豊川市民病院泌尿器科
2名古屋市立大学泌尿器科
キーワード:
前立腺癌
,
CT
,
MRI
Keyword:
前立腺癌
,
CT
,
MRI
pp.174-177
発行日 1996年3月30日
Published Date 1996/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901754
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
前立腺癌の診断は触診に頼ることが大きく,画像診断が果たす役割は少なかった。しかし,経直腸的超音波断層法の出現,そしてCT, MRIの出現は前立腺癌の診断に大きなインパクトを与え続けている。前立腺癌は比較的早期にリンパ節転移や骨転移がみられ,このような遠隔転移のみならず,癌が前立腺の被膜内に留まっているのか,あるいは被膜の外へ浸潤しているのかを診断することが治療上重要である。前立腺癌におけるCTとMRI診断について述べるにあたり,まず正常前立腺のzonal anatomyについて簡単に触れる。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.