炎症性腸疾患診療のupdate
Ⅴ 炎症性腸疾患の内科治療 ⑩JAK 阻害薬―トファシチニブ
久松 理一
1
1杏林大学医学部第三内科学
キーワード:
Janus kinase(JAK)
,
signal transducers and activators of transcription(STAT)
,
帯状疱疹
Keyword:
Janus kinase(JAK)
,
signal transducers and activators of transcription(STAT)
,
帯状疱疹
pp.847-851
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000814
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ステロイド抵抗性・依存性潰瘍性大腸炎(UC)は難治性潰瘍性大腸炎と定義され,これまで抗TNF‒α抗体製剤やカルシニューリン阻害薬が内科的薬物治療として用いられてきた.2018 年,経口低分子化合物であるトファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツ®)が既存治療に抵抗性の中等症から重症のUC に対して承認された.本稿ではトファシチニブの作用機序,有効性と副作用リスク,ポジショニングを含めた今後の課題について概説する.
Copyright © 2019, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.