炎症性腸疾患診療のupdate
Ⅲ 炎症性腸疾患の検査法 ②大腸内視鏡検査
岩男 泰
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1慶應義塾大学病院予防医療センター
キーワード:
炎症性腸疾患
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
大腸内視鏡
Keyword:
炎症性腸疾患
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
大腸内視鏡
pp.741-745
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000792
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大腸には潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)とクローン病(Crohn’s disease;CD)という狭義の炎症性腸疾患(inflammatorybowel disease;IBD)だけでなく,感染症をはじめとする多くの炎症性疾患が発生する(表).診断に当たっては病歴,臨床症状,身体所見,血液検査所見,画像検査所見を併せ総合的に行うが,大腸内視鏡は診断を確定し治療方針を決定するうえで,もっとも重要な検査である.しかし,大腸内視鏡は侵襲を伴う検査であり,施行に当たっては慎重な状況判断が必要である.本稿では,炎症性腸疾患に対する大腸内視鏡の適応とタイミング,検査の実際および注意点,観察すべき所見のポイントを解説する.
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