特集 CT colonography 2019―今日までの進歩と現状,そして大腸がん検診への展開
8 . CT colonography の大腸がん検診・精密検査への展開―今後のロードマップを巡って
永田 浩一
1,2,3
,
高橋 則晃
1,2
,
金澤 英紀
1,3,4
,
松本 啓志
1,5
,
松田 尚久
1,2,6
,
斎藤 博
7,8
1国立がん研究センター中央病院検診センター
2国立がん研究センター社会と健康研究センター検診研究部
3自治医科大学放射線科
4芳賀赤十字病院放射線科
5川崎医科大学消化管内科学
6国立がん研究センター中央病院内視鏡科
7青森県立中央病院
8国立がん研究センターがん対策情報センターがん医療支援部
キーワード:
認定制度
,
標準化
,
エビデンス
Keyword:
認定制度
,
標準化
,
エビデンス
pp.325-329
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000685
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大腸がん検診における検診・精検法として,大腸CT 検査は大腸内視鏡検査を補完する立場を確立しつつある.それは大腸腫瘍性病変に対する十分な診断精度を有することについて,日米欧から数多くのエビデンスが構築されたためである.学会を中心として大腸CT 検査の標準化に必要な制度作りが進められているが,標準的な読影方法によるトレーニングを積んだ読影医の整備,正しく検査を実施する診療放射線技師の育成,そして曖昧となっている読影範囲などの重要課題もある.大腸CT 検査の標準化に向けた活動を継続してきた日本消化器がん検診学会で大腸CT 検査技師認定委員会が設立されるなど,エビデンスに基づく大腸CT 検査の標準化が急速に展開しつつある.
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