特集 CT colonography 2019―今日までの進歩と現状,そして大腸がん検診への展開
4 .CT colonography―検査法を巡って(1)基本検査法
北井 孝明
1
1国家公務員共済組合連合会舞鶴共済病院放射線技術科
キーワード:
CT コロノグラフィ
,
鎮痙剤
,
撮影方法
,
撮影体位
,
腸管拡張
Keyword:
CT コロノグラフィ
,
鎮痙剤
,
撮影方法
,
撮影体位
,
腸管拡張
pp.259-264
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000676
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CT colonography (CTC)の前処置および撮影方法はさまざまなエビデンスが報告されているが,エンドポイントは患者の不利益とC‒RADS(CT colonography Reporting And Data System)評価のスコアC0(診断できない)を防ぐことにある.そのためには撮影方法の標準化をはかることが重要で,それは対策型大腸がん検診における精検受診率の向上にも繫がると考える.前処置は患者に応じてコロンフォート® 内用懸濁液,ニフレック® とガストログラフイン® を用いたPEG‒CM 法,マグコロールP® とガストログラフイン® を用いた高張MP‒C 法が代表的であり,鎮痙剤は不利益が利益を上回っているという理由で使用は推奨していない. 撮影は低線量撮影による被ばく低減をはかることと,大腸の1 区分以上が2 体位とも虚脱していないことが重要で,読影精度の向上に繫がる.
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