特集 胆囊ポリープ・腺筋腫症,胆囊良性疾患の診断と治療
2.胆囊ポリープの画像診断
青井 広典
1
,
石川 卓哉
1
,
山雄 健太郎
1
,
水谷 泰之
1
,
飯田 忠
1
,
川嶋 啓揮
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
胆囊隆起性病変
,
胆囊ポリープ
,
コレステロールポリープ
,
胆囊癌
Keyword:
胆囊隆起性病変
,
胆囊ポリープ
,
コレステロールポリープ
,
胆囊癌
pp.620-626
発行日 2025年5月20日
Published Date 2025/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003464
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胆囊ポリープは,胆囊内腔に発生する小型隆起性病変の総称である.非腫瘍性ポリープにはコレステロールポリープ,過形成性ポリープ,炎症性ポリープ,胆囊腺筋腫症などがあり,腫瘍性ポリープには腺腫,胆囊癌などがある.これらの鑑別には腹部超音波検査,超音波内視鏡検査,CT,MRIなど画像検査を用い,疾患に特徴的な所見がみられれば診断に有用となる.ただし,典型的な画像所見を呈しないことも多く,10 mm以上の隆起性病変では胆囊摘出術が考慮される.画像のみでの診断確定は困難であることを念頭に,各モダリティの特性を考慮して総合的に方針を決定することが必要である.

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