特集 高度進行消化器癌に対する手術
Ⅲ 肝・胆・膵 2 ALPPS手術による二期的肝切除
熊本 宜文
1
,
松山 隆生
1
,
澤田 雄
1
,
本間 祐樹
1
,
藪下 泰宏
1
,
遠藤 格
1
1横浜市立大学消化器・腫瘍外科学
キーワード:
ALPPS
,
二期的肝切除
,
門脈塞栓術
Keyword:
ALPPS
,
二期的肝切除
,
門脈塞栓術
pp.515-521
発行日 2019年3月31日
Published Date 2019/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001139
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従来,大量肝切除が必要で,残肝容量不足が予想される症例では,門脈塞栓術1)を先行したあとの肝切除や,切除を計画的に2回に分ける計画的二期的肝切除2),そして門脈塞栓術を併用した計画的二期的肝切除3)が選択されてきた。これらの方法は,予定残肝容積が増大するまでの待機期間として3~4週間必要であり,待機期間中の腫瘍の増大が問題となっていた。これに対して2012年,短期間で予定残肝容積の増大が得られる新しい計画的二期的肝切除術としてALPPS(associating liver partition and portal vein ligation for staged hepatectomy)手術がSchnitzbauerら4)によって報告された。本稿では,当科で行っているALPPS手術について述べる。
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