Japanese
English
臨床報告
Rokitansky-Aschoff洞内に発生した早期胆囊癌の1例
Early gallbladder adenocarcinoma in the Rokitansky-Aschoff sinuses
平沼 知加志
1
,
服部 昌和
1
,
遠藤 直樹
1
,
大田 浩司
1
,
宮永 太門
1
,
道傳 研司
1
Chikashi HIRANUMA
1
1福井県立病院外科
キーワード:
Rokitansky-Aschoff洞
,
胆囊癌
Keyword:
Rokitansky-Aschoff洞
,
胆囊癌
pp.667-670
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103562
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要旨
患者は72歳,男性.65歳時に胆囊ポリープを指摘されて経過観察されていたが,2007年11月に患者が手術を希望して当科紹介された.腹部CTで胆囊体部に小結節を認め,腹部MRIでも同部位にT2強調像で欠損様低信号域を認めた.胆囊腺筋腫症や胆囊ポリープなどを疑って腹腔鏡下胆囊摘出術を行った.摘出標本では胆囊体部に粘膜下腫瘍様隆起を認めた.病理組織学的にはその部位はRokitansky-Aschoff sinus(RAS)で,これを内張りするように乳頭状腺癌組織が認められたが,間質浸潤は認めなかった.腫瘍は上部の粘膜面に進展はなく,RAS内のみに存在した.
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