特集 大腸腫瘍治療後のサーベイランス
10.Cold polypectomy後の適切なサーベイランス間隔
中平 博子
1
,
竹内 洋司
1
,
松浦 倫子
1
,
東野 晃治
1
,
上堂 文也
1
,
石原 立
1
1大阪国際がんセンター消化管内科
キーワード:
ポリペクトミー
,
コールドポリペクトミー
,
コールドスネアポリペクトミー
,
サーベイランス間隔,大腸内視鏡
Keyword:
ポリペクトミー
,
コールドポリペクトミー
,
コールドスネアポリペクトミー
,
サーベイランス間隔,大腸内視鏡
pp.1039-1044
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000442
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当施設で大腸ポリープをCSPのみで摘除した症例を対象として遺残再発割合を解析し,サーベイランス間隔について検討した.335症例(1,144病変)が登録され,サーベイランス内視鏡検査(フォローアップ期間中央値26カ月,範囲8~47カ月)を実施された136症例(41%)に2病変(0.4%)の遺残再発病変が発見された.過去の検討からもCSPはHSPに比べて遺残割合が増加するとは考えにくく,本検討で得られた長期成績からもCSPによる遺残再発割合は低いことが予想される.CSPのサーベイランス期間はHSPと同等としてもよいと考えるが,CSPで摘除した病変が粘膜内癌であった場合は短めのサーベイランス間隔を検討する余地がある.
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