特集 大腸腫瘍治療後のサーベイランス
6 .中間期癌(interval cancer)について
草場 喜雄
1
,
鶴田 修
1
,
永田 務
1
,
徳安 秀紀
1
,
大内 彬弘
1
,
向笠 道太
1
1久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門、同 消化器病センター
キーワード:
中間期癌
,
大腸癌
,
大腸がん検診
,
大腸内視鏡
,
検査精度
Keyword:
中間期癌
,
大腸癌
,
大腸がん検診
,
大腸内視鏡
,
検査精度
pp.1009-1014
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000438
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過去5年以内などの比較的短い期間内に癌検査がなされていたにもかかわらず発見された癌を中間期癌と呼んでいる.現在,大腸癌における中間期癌の定義は統一されていない.WEO (World Endoscopy Organization)の定義では「癌の指摘がなかったスクリーニングまたはサーベイランス検査後の推奨された期間を空けた次の検査前までに発見された癌」とされているが,その明確な期間の設定はない.中間期癌の発生率は検診の精度,精検(大腸内視鏡検査など)の受検率にも大きく関係してくるため,中間期癌発生率減少に向けての今後の対策は,大腸癌早期発見,早期治療と密接に関連し,大腸癌死亡率の減少につながっていくと考える.
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