特集 ガイドラインに基づいた肝癌診療
3.肝癌治療の実際(6)放射線療法
奥村 敏之
1
,
井垣 浩
2
,
武田 篤也
3
,
櫻井 英幸
1
1筑波大学陽子線治療センター
2国立がん研究センター中央病院放射線治療科
3大船中央病院放射線治療センター
キーワード:
体幹部定位放射線治療
,
粒子線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
,
3次元原体照射法
Keyword:
体幹部定位放射線治療
,
粒子線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
,
3次元原体照射法
pp.647-652
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000352
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
肝細胞癌は放射線感受性の腫瘍と考えられており,放射線治療はその肝内病巣,肝外転移ともに治療対象とする局所治療である.治療の目的は局所治癒から緩和まで,病態に応じて対応できる幅の広さもある.単独で局所治癒を目指す場合は定位放射線治療あるいは粒子線治療を適用するのがよいと考えられる.局所制御率は約9 割が期待できる.標準治療と併用した3 次元原体照射も有用であり,TACE と組み合わせて門脈腫瘍栓の治療等に適用されている.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.