Japanese
English
特集 原発性肝癌診療ガイドラインを読み解く
I. 肝癌診療ガイドライン第5版
8.肝細胞癌に対する根治的放射線療法
Radiation therapy for hepatocellular carcinoma with curative intent
木部 優一
1
,
水本 斉志
2
,
渋谷 圭
3
,
武田 篤也
4
,
櫻井 英幸
5
Y. Kibe
1
,
M. Mizumoto
2
,
K. Shibuya
3
,
A. Takeda
4
,
H. Sakurai
5
1関東労災病院放射線治療科
2筑波大学放射線腫瘍科
3群馬大学放射線科
4大船中央病院放射線治療センター
5筑波大学放射線腫瘍科
キーワード:
放射線治療
,
体幹部定位放射線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
Keyword:
放射線治療
,
体幹部定位放射線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
pp.955-962
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_955
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,肝細胞癌に対して根治的な放射線治療が可能となってきた.肝癌診療ガイドラインには,体幹部定位放射線治療および粒子線治療(陽子線治療,重粒子線治療)についてクリニカルクエスチョン(CQ)が設けられ,いずれも高い局所効果と安全性を報告する文献がまとめられている.現在,標準療法とのランダム化比較試験(RCT)や傾向スコアによる比較が報告されるようになり,今後は肝細胞癌の一定の病態に対してこれらの放射線治療が標準治療の一つとなることが期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022